戌の日などの安産祈願で神社・お寺で祈祷を依頼する際、その祈祷に対しての
初穂料(祈祷料)
を神社・お寺側に渡しますが、その初穂料は
「のし袋(金封)に包んで渡す」
という習わしがあります。
その初穂料ですが、必ずのし袋に入れないといけないのでしょうか?今回はそのことについてお伝えします。
必ずというわけではないが、習わしは習わしとして包む大事
少し極論的になりますが、
必ず、絶対に初穂料はのし袋(金封)に包まないといけない、ということはない
というのが回答になるかと思います。
神社・お寺でものし袋につつまず、お財布から現金で渡すことでも受け取ってくれるところはあります。
習わしとして、のし袋に包んで渡すことが望ましいですが、それが絶対ということはありません。
ただし、
習わしとして大事な部分は大事にして、初穂料・祈祷料はのし袋に包んで渡すことがやはり望ましい
でしょう。
※初穂料(お金)とのし袋のイメージ(写真提供:初穂料どっとこむ(姉妹サイト))
日本には神聖なものや厳粛なものに、現金をそのまま渡すというのは避けられる風習がありますし、それは現在でもはっきりとあります。
現金そのままを避けるためにものし袋が作られ、それもふくさに包んで持参する、という美しい風習があります。
神社・お寺の方も、のし袋に包まれた初穂料の方が受け取りやすいのも現実です。
日本人として安産祈願という文化・風習を大事にするのであれば、やはりお金をのし袋に包んで渡すという風習も大事にしたいですね。
神社・お寺によっては受け取りの際、のし袋に入れるように言われることも
神社・お寺の中には、初穂料・祈祷料は現金では受け取らず、必ずのし袋に包んでもらう、というところもあります。
そういったところでは、うっかりのし袋に包んでくるのを忘れてしまった人には、その場で授与してもらう(その分お金払って)ところもありますし、空ののし袋を貸してくれるところもあります。
その理由は
祈祷の儀式の中で、(のし袋に包まれた)初穂料にお祓い、祈念をして神前に捧げることがある
からです。
裸の現金をそのまま神前に、祭壇に祀ることはしないので、必ずのし袋に包んでもらうのです。
上記のような理由や風習もあるので、初穂料・祈祷料はのし袋に包んだほうがいいですし、その方が祈祷の当日バタバタしたり焦ったりせずに、清々しい気持ちで祈祷を受けることができます。
ぜひ、安産祈願の際の初穂料・祈祷料はのし袋に包んで用意しておきましょう。
※そののし袋の表書きの書き方や用意の仕方などは本サイトのこちらのページで詳しく解説していますので、ぜひ参考に。
本サイト:安産祈願(戌の日)の初穂料について